ポール・タフ「私たちは子どもに何ができるのかーー非認知能力を育み、格差に挑む

ホームスクーリング6年目のきまぐれキャンパーです。

 

子どもと共に社会のルールや集団の価値観と個人の価値観や、他にも人類を教えていかねばならない訳ですが。

こんな本を見つけました。

「HELPING CHILDREN SUCCEED 私たちは子どもに何ができるのか

非認知能力を育み、格差に挑む」

ポール・タフ

 

学校の先生に、幼児期の園の先生、の話で「園や学校で何をやっても、家庭での様子が同じなら変わらない。」

や、「家庭がよくないから、ここでもよくないのよ。」とか、

「ここの施設だけではなく、家庭でやる事が大事。」って言われていた世の中ですが、

その世の中が、くつがえります。。。

 

もちろん、家庭と学校、園、子どもを取り組む環境で長い時間やれれば良くなるはずです。

でも、日中の大半を学校や園の家庭以外の施設で過ごす子どもにとって、短時間でもいいから非認知能力を育む取り組みをすることで、すごく変わるんです。その後もいいんです。。。ずっと続くんです。

 

そんなお話です。

 

すごいところが、全において科学的検証結果、莫大な規模のリサーチ、実験、そんなデータを元に本書は書かれています。

信憑性が半端ない。裏付けがすごい。信じられる根拠がいっぱいです。

 

巷で噂の。とか、

みんなが言っているから。とか、

みんなやっていますよ(読んでいますよ。)。とか、

日本人が大好きなフレーズではない説得力の多さでした。

 

大まかな結論を言うと、

非認知性能力は、先天的にある能力ではなく後天的な能力であり、その非認知性能力を育む教育、態度、関係性を気づくことによって、書くとされる能力で、この能力が子どもに対して落ち着きや安定を与え、脳の数値も向上させる。この数値の上昇は、進学した先でも緩やかに上昇し続け、将来の子どもの職業にとっても優位に役立つ。

 

こんな感じでしょうか。。。

非認知能力はどんなものに影響されるのか、

また、どのように獲得、伸ばす事ができるのか、

この能力に対して悪影響なことはなんなのか、

実際の検証データとともに話は進んでいきますが、

本書の帯にも書かれている「貧困」と学力の関係。

あまりのも奥が深いデータでした。

 

アメリカでも貧困と学力の関係は問題視されています。

高校から大学までの話なのかと勝手に思っていました。ただ漠然と。。。

ですが、高校からの学力だけではないですよね。普通考えれば、、、本書では幼少期まで遡ります。

その幼少期に学童期に起こったことで、何が起こるのか。あまりよくない方向へ行ってしまうんですね。。。

大学で学士号を所得できないと低所得に陥るケースが多く、その子どもも貧困になり、また負の連鎖となって永遠に抜け出せなくなる。

との研究データもありました。

 

 

日本も、いずれその道に入ろうとしています。

幼児期の貧困、学童期の貧困、

大学入試に対しても貧困が付いて回る世の中になりましたよね。

 

 

では、非認知能力を獲得するためには、

何が大切か。。。

「自律性」

「関係性」

「有能感」

これを育て、

さらにこれらは、モチベーションをも上げる。と言う訳です。

気になった方はぜひ、書籍検索を!!

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